
【現地レポート】フジロック 2025 DAY2 を振り返る
フジロック2025の2日目は、1日目とはまた違う祝祭感に満ちていた。
前回に引き続き、フジロック2025 2日目の様子を振り返っていく。
1日目の様子はこちら
この日の注目は『VULFPECK』と『山下達郎』であろう。
アーティストラインナップが解禁された時から、この2組の話題をよく目にした。
個人的には『YHWH NAILGUN』にも注目していた。
灼熱テントの中で起床→本陣へ
例年同様、ピラミッドガーデンにて灼熱テントの中で起床。
なるべく日陰になるように考えたキャンプ地だったが、まだまだ改善の余地がありそうだ。
汗を流すために、近隣の温泉施設『本陣』へ。
ここでは朝食バイキングもおこなっており、野菜不足になりがちなフジロック期間では毎年楽しみにしている。
準備を済ませ、いざ会場へ。

雨上がりの苗場
YHWH NAILGUN(RED MARQUEE/14:00〜15:00)
ニューヨークを拠点に活動するエクスペリメンタル・ロックバンド。
今回初めて知ったバンドだったが、個人的にかなり楽しみにしていた。
BATTLESや54-71を思わせる、精密でいて暴発するような“実験系ロック”。
変則ビート+スクリームで、この日1組目からテンションが覚醒する。

NEWDAD(RED MARQUEE/16:00〜17:00)
GREEN STAGEでSTUTSを軽く観るも、雨が降ってきたのでRED MARQUEEへ移動。
そこで始まったアーティストがNEWDADであった。
アイルランドのドリームポップ・シューゲイザーバンド。
THE CUREからの影響を公言しているそうで、なるほどかなり影響を感じる。
女性ボーカルの艶やかな歌声と、シューゲイザーなギターサウンドが心地よい。

JAMES BLAKE(GREEN STAGE/17:00〜18:00)
以前フジロックで観て、「いつかまた苗場でみたい」と思っていたJAMES BLAKE。
イギリスのシンガーソングライターで、エレクトロやジャズ、フォークを混ぜたような独自のサウンド。
アンビエント感と切なく美しい楽曲は、苗場の山々ともマッチし、やはり良い。
中盤では雨が上がり、太陽の光がさすシーンも。
そこからは少し激し目のビートが効いたセットリストで、まるで雨上がりを祝福しているような神がかった一瞬であった。
踊りっぱなしの夜の部
山下達郎(GREEN STAGE/19:00〜21:00)
苗場の地で山下達郎を観れるとは。
さすがキングオブシティポップ。
期待値の高かった状態から、期待値以上の名演を観せてくれた。
『プラスティック・ラブ』では竹内まりあも登場。
広大なGREEN STAGEが人で埋め尽くされていた。
VULFPECK(GREEN STAGE/21:10〜22:40)
ロサンゼルスを拠点とするアメリカのファンクバンド。
ラインナップ発表で知り、最新アルバム『Clarity of Cal』と過去作品を予習していた。
音源自体ライブ感のある録音をしており、もちろん最高なのだが、ライブで観るとそれを超えて最高だった。
ただ演奏が上手いだけじゃなく、メンバー全員が“音で遊んでいる”ような、バンドの幸福感がダイレクトに伝わるライブだった。
日本での知名度は間違いなく今回でかなり上がったと思われるので、また来日して欲しいと強く願うアーティストになった。
FOUR TET(WHITE STAGE/22:00〜23:30)
VULFPECKでかなり満足したが、少しでも観ておきたかったのでWHITE STAGEへ移動。
FOUR TETはイギリスのダンス・エレクトロニカDJだ。
中盤〜終盤のみの鑑賞となったが、ダンスビートとミラーボール&照明でとても幻想的。
野外なのにまるでクラブのような空間だった。

Night Tempo(RED MARQUEE/24:40〜25:40)
クラブのような空間といえば、こちらもまさにクラブであった。
80’s日本歌謡曲などをダンスミュージックにした、『フューチャー・ファンク』のDJ、Night Tempo。
セットリストにはゲーム・ミュージックやアニソンもあり、ポップな選曲で会場を盛り上げていた。
まとめ
この日はバリエーション豊かで楽しい1日だった。
一時雨は降ったものの、そんな雨は演出にしてしまうのがフジロックの良いところ。
祝祭感あふれる苗場での1日だった。
特に、日本の伝説的ファンク『山下達郎』と世界の新たなファンクアイコン『VULFPECK』。
この2組が同じ夜に並んだこと自体、フジロックの歴史に刻まれる出来事だったに違いない。




