
OASIS LIVE ’25 JAPANを観た
時は遡り2024年11月22日。
OASIS再結成のニュースが世界を駆け抜けた。
謎のカウントダウンを続けていた公式サイト。
「どうせアルバムのリマスターか何かの発表だろう」と、半ば冷めた気持ちで見守っていた矢先に、まさかの再結成という特大ニュース。
大きな喜びと同時に、ざわつく不安があった。
ー果たして兄弟は無事にライブをやり遂げられるのか。
ー日本での公演はあるのか。
そんな想いを抱えながら、ずっとOASISを聴き続けた一年だった。
時に、2025年10月26日

小雨が降る秋の夜。ついにその時が来た。
東京ドームは人で埋め尽くされていた。
みんなOASISを愛していることが伝わってくる。
私の席は1Fスタンド中央の2列目。
全体を見渡せる最高のポジションだった。
この日の前座は「おとぼけビ〜バ〜」。 フジロックぶりの再会である。
SNSで発表された時は賛否両論あったようだったが、やはり圧巻のパフォーマンスで会場を盛り上げていた。

そしていよいよ開演
トイレへ行こうと思ったが、とんでもない行列で諦め、席について開演を待つ。
「We Love You / The Rolling Stones」が流れ出した頃、観客が総立ちになりだす。
そして場内に登場SEが流れた。

Fuckin' in the Bushes
リアムのソロでも使われていた曲だ。 やはりこの曲での登場は最高に盛り上がる。
手を繋いで登場する兄弟。 「機嫌がよさそう!」
ステージ背後には今回惜しくも不参加になってしまったボーン・ヘッドと、 マンチェスター・シティの監督、ジョゼップのパネル。
ノエルのソロ時にも使われていた演出だ。
Hello
2ndアルバム『モーニング・グローリー』の1曲目でスタート。
「OASISが始まった」と確信する瞬間だった。
Acquiesce
Aメロをリアム、サビをノエル。
交互でのボーカルに胸が熱くなる。
Morning Glory→Some Might Say→Bring It On Down
序盤から怒涛の人気ナンバーを連発。
「OASISのライブだ!」と改めて感じる。
Cigarettes & Alcohol
リアムがポズナン(マンチェスター・シティサポーターの肩組みジャンプ)を促す。
1日目は不発だったそうだが、この日は完璧だった。
会場が一体になる、素晴らしい眺めだった。

Fade Away→Supersonic→Roll With It
続く人気曲。というか人気曲じゃないものがない。
「すごいセトリだ。」と確信する。
(ちなみにセトリは世界共通だったようだが、自分の目で見るまで情報を入れないようにしていた。)
Supersonicではノエルの珍しいギターミスも。
Talk Tonight→Half the World Away→Little by Little
リアムが退場し、ノエルのボーカルタイム。
スマホライトがドームを照らす光景は美しかった。
「Little by Little」はソロ時よりも感動的だった。
D'You Know What I Mean?→Stand by Me→Cast No Shadow→Slide Away
リアムが戻ってきて、再び会場のボルテージが上がる。
ここから後半戦だ。
映像も演奏も完璧だった。
Whatever→Live Forever→Rock 'n' Roll Star
本編ラストに向けて怒涛の名曲ラッシュ。
特に「Whatever」はOASISで一番好きな曲。
リアムボーカルでの演奏は日本初だったという。

(EN)The Masterplan→Don't Look Back in Anger
アンコールはノエルのボーカルタイムから。
当然、超が付く大合唱。
(EN)Wonderwall→Champagne Supernova
そしてリアムボーカルタイム。
「ああ、終わってしまう」と寂しさを残す。
リアムのMCも感動的だった。
「日本は特別な場所」
「これまでずっと一緒にいてくれてありがとう」
「愚かなことだったと分かってるし、するべきじゃなかった」
「言っている意味わかるよな?」
最後は兄弟でハグをして退場。
ー「もう大丈夫だ」と感じた。

ありがとうOASIS
セトリは1st〜3rd中心だったが、間違いなく最高のセトリだった。ずっと合唱が止まなかった。
そして、音響も素晴らしかった。
大合唱なのにバンドのサウンドがしっかり聞こえていた。
ドームと聞くと音が悪いような印象があったが、とても聞き取りやすく、OASISの音像とマッチしていたのかもしれない。
実は初め、2人が揃っていることに不思議な感覚があった。
昨年一昨年と、それぞれのソロを観ていたことで、フロントマンが2人いるような感覚だったのかもしれない。
しかし、今思うとそれがOASISなのだ。
全編を通して、改めてOASISの「強さ」「凄さ」を感じた。
私は特にリアムファンなので彼をずっと目で追っていたが、”かっこいい”を擬人化したような人だった。
ワルくて、チャーミングで、ロックの象徴のような佇まい。
そして、リアムの最後のMCが全てなのだろうと思う。
ーーきっともう解散はない。
そう思えたライブだった。
果たして、これほど世界のロック史においてポジティブなニュースが、この先あるのだろうか。
今回、この瞬間に立ち会えて本当によかったと思う。
ありがとうOASIS。
(とはいえ、2人のソロの曲も好きなので、そちらもまた観てみたい。)
セットリスト

SE:Fuckin' in the Bushes
Hello
Acquiesce
Morning Glory
Some Might Say
Bring It On Down
Cigarettes & Alcohol
Fade Away
Supersonic
Roll With It
Talk Tonight
Half the World Away
Little by Little
D'You Know What I Mean?
Stand by Me
Cast No Shadow
Slide Away
Whatever
Live Forever
Rock 'n' Roll Star〜encore〜
The Masterplan
Don't Look Back in Anger
Wonderwall
Champagne Supernova




