#012 「石垣島」について語る|三線と千ベロと、南の島のリアル【手前のカルチャー】

#012 「石垣島」について語る|三線と千ベロと、南の島のリアル【手前のカルチャー】

オープニング・近況

は) 乾杯

上) 乾杯

は) この番組は映画・音楽・アニメ・漫画など、「カルチャーをもっと知りたいけど、どこから触れればいいか分からない」というような方へ向けて、カルチャーをもっと身近に感じるための、入り口の手前までご案内していく番組です。CULATIVE編集室の、はっしーこと橋本拓哉です。それと、

上) ノーカルチャー、上水優輝です。よろしくお願いします。

は) よろしくお願いします。というわけで最近のカルチャーインプットなんですけれども、何かございますか?

上) 最近はね、今日夏メロをね、接種するっていう時間がありまして。そんな時間が、晩御飯作りながら急に夏メロ聞きたくなって。

は) チャラ?

上) チャラ。「月と甘い涙」とかね。何聞きましたかね。その時代のいろいろを聞いて懐かしい気持ちになってましたね。

は) 90年代〜2000年代ぐらい。なるほど。これ、ちょっと次回話そうかなと思ってたんですけど、次回というかもうこの後ですね。

上) (笑)

は) (笑) いや、次回話そう。

石垣島の基本情報

は) というわけでですね、最近のカルチャーというか、4月中旬に石垣島に7泊8日で行ってまいりまして。ワーケーションのつもりだったんですけど、結構仕事も落ち着いてたんで、ワーケーションになるかなっていう感じで行ったけど、結局ワーケーションだったなっていう話をしたいと思うんですけど。旅行っていう側面のカルチャーをちょっとお話ししようかなと。石垣島、前情報ありますか?

上) いや、何にもない。海が綺麗ぐらいの感じですよ。

は) 石垣島ですね、沖縄本島から400キロ以上南西にある島々で、台湾と200キロしか離れてないんですよ。もうほぼ台湾の方が近いですよ、日本より。日本の最南端というか最西端にあるところで。

上) そうなんだ。宮古島はどこにあるの?

は) 宮古島はちょうど石垣と沖縄の間ですね。石垣島の方がより遠くにあるんだ。そうそう。石垣島あたりの島々8個あるんですけど、それらを総称して八重山諸島、八重山って言うんですよね。基本的には石垣島をハブに離島があるっていう感じで。

上) はいはいはい。

は) 西表島とか、竹富島とか、波照間島とか、その辺に島がいくつかある。で、さっき出た宮古島とよく旅行サイトでも並べられるんですけど、宮古島の方が海は綺麗らしくて。というのも宮古島は山がない、川がない。だからその海に流れ出る土砂とか泥とかがないから海がすごい綺麗らしいんですよ。反対に石垣島は山あり海ありのザ自然みたいなところなんで、どっちのアクティビティも楽しめるみたいな感じで。

上) 自然好きにはたまらない。

は) そうそう。ある程度いろんな代表的な観光地は回ったんですけど。石垣島ですね、空港が東側にありまして、南側が各島にアクセスするためのフェリー乗り場があるんですよね。なので南側が観光地というか飲み屋街があったりとかいう観光地、西側エリアが結構リゾート地、リゾートホテルがあったりする感じで、北側が自然そのままの場所みたいな感じなんですよね。

上) なるほど。北東にビヨーンって伸びてるじゃん。その辺が自然って感じ?

は) そうそうそう。で有名なのは北側にあるカビラ湾っていうところ。川平って書いて「カビラ」って読む。石垣の中でも一番海が綺麗って言われてるところですね。あとはそうですね、石垣島にこれといった観光地観光地してるところはあんまりなくて。鍾乳洞があったりとかいくつかあるんですけど、自分が行ったのは真ん中らへんの鍾乳洞で。

市街地のリアル

は) まあそういったところで行ったりっていう感じでしたね。最初の率直な感想が、市街地エリアに宿を取ったっていうところも要因かもしれないですけど、思ったより観光地だなっていう。

上) あー、なるほど。

は) だから思ったより整ってる。なんかもっと島だと思ってたんですよ。村ぐらいかなと思ったら、町だったなっていう。

上) 石垣島ってそんな盛り上がってんだね。名前はよく聞くけどね。

は) その点なんか、(上水さんは)奄美によく行ってたじゃないですか。奄美の方が自然なのかもっていう風に感じるんですよね。

上) いやーそうかもですね。微妙に奄美の方がちょっと、サイズ感的にも大きいよね。倍ぐらいあるよね、島の。奄美もね、フェリーが着くちょうど真ん中らへんに船が着くんですよ。そこはめっちゃ普通に町、イオンとかあるし。多分今言ってるような感じだと思うんですけど。南の方がリゾート地で空港とリゾート地、で南の方がそれこそ離島に出るための港があるみたいな感じで。港町とリゾート地と市街地みたいな感じの分かれ方をしてる感じでしたね。

は) なるほどなるほど。

上) 港側が割と田舎というか、めっちゃ山って感じ。自然村みたいな感じ。実際名前も大和村とかで村だったりする。なんか結構全体的に楽しめる。町っぽいのもあるしリゾート地っぽいのもあるし村っぽいのもあるみたいなのが奄美もそんな感じはしましたけどね。

は) なるほどね。石垣島は1日あれば車で余裕で一周できて観光できるっていう感じなんですよね。なのできつい部分もあって。

上) そういう感じか。いいね。

は) 最後の方めっちゃ暇でしたね。

上) なんか最高の海を見つけてゆっくりするみたいな感じじゃないと、遊ぶにはきついよね。

は) でもね、本当はどこ行ってもビーチなんですよ。そりゃ島なんでそうなんですけど。もう4月だったけど潜れるんですよね、もうすでに。というかもう夏で向こうはすでに。でその最高のビーチを見つけるためにいろんなビーチを回ってたら一週間経ったって感じですかね。

上) 確かに1回目はそうなるよ。

は) 1日あれば車で一周できるぐらいの島に1週間いたんで、もう大概行ったなっていう。だからそうね、行く前思ってたビーチでゆったりっていう感じではなく、結局市街地でビーチまで行って、夕方帰ってきて、居酒屋に行って飲んで、ホテル帰って、を繰り返しっていう感じですかね。

上) いやでもねそうなるよ、やっぱ。奄美1回目そうだったもん。やっぱ2回目ぐらいから狙いを定めて、あの辺良かったなみたいな感じの、村っぽいところのエアビーとかで一軒家借りてるとか、そんな感じをしてたよ2回目ぐらいから。

は) なるほどなるほど。でもそうなりそうな気がしますね。

上) 分かってからね、やっていくみたいな感じはあるよね。

石垣の人々と暮らし

は) ちょっとカルチャー的な話をすると、石垣島の人たちの暮らしですね。まず最初、初日に思ったのが、2階建てぐらいの家しかないんですよね、ほぼほぼ。基本は1階建てかな。でなんか石なのかな、コンクリートなのかな、ちょっと古っぽい古い家がやたら多くて。多分予想ですけど、台風が多いとか風がめっちゃ強いからなんかそういう家になってるのかなと思うんですけど。

上) 多いよね、石の家でやっぱりね。

は) 石垣の人はすごいゆっくりしてますね。ゆったりしてる。沖縄タイムみたいなのあると思うんですけど、ゆったりしてるなっていう。逆に、人はそんなに優しくないですね。これでもなんかそういう土地柄というかそういうのがあるらしくて、優しくないというか自由というか。普通大阪とか観光地行ったら、居酒屋とかで外から中の様子伺ってたら「開いてますよ」とか「お一人様入れますよ」とか声かけられるじゃないですか。基本それがないんですよね。がっついてない、というか。

上) 商売する気がないと。

は) 商売する気がないと。でそれも、雨が強いからかもしれんけど、外から中の様子が伺える居酒屋がそんなに多くない。なんか扉がしっかりしてるというか、営業してるのかどうか分からない店が多いんですよね。

上) うーん。一見さんには勇気がいる。

は) そう、勇気がいる。入ってもなんか「いらっしゃい」ぐらいのテンション感なんで、おってなるんですけど、多分冷たいとかではなくて。あとは韓国からの観光客がすごい多いんですけど、そんな感じでもなかったですね。結構欧米系も多かったかなっていう感じですか。あとはね、めちゃくちゃ酒を飲むらしくて、昼2時ぐらいから空いてる居酒屋があったり、逆に夜しか開かない居酒屋があったり、営業が朝まで、そういうのもあったり。どの時間帯にもどっかしらの酒場が空いてるっていう感じですかね。

上) そうなんだ。

は) あと千べろですね。千べろの店が多くて、1000円で3杯飲めるんですよね。酒が安い。

上) そんなに酔っ払わせてどうしたいんだろうね。

は) とにかく飲むみたいですね。逆にそれは観光地だったからかもしれないですけど、食の方はちょっと高いですね、食べ物が高い。

上) 酒が安くて食べ物は高い。

は) なんかそんな印象でしたね。自分もですね、初日に空港からバスでフェリーターミナルのところまで行って、フェリーターミナルから徒歩圏内に宿があったんでそこ行く途中に、そこで唯一千べろの店から声をかけられたんですよ、「お兄さんどうですか」って。唯一声かけられたんで、じゃあ後で来ますってホテルにチェックインしてそこに戻ったんですよね。でせんべろで、コの字型のカウンターっていうんですかね、真ん中に店員さんがいてコの字のカウンターで。たまたまあの、全部お一人様。その晩、5人中3人が九州の人だったんですよ、観光で来てる。でその店員さんが結構話を回しだして、「お兄さん福岡から?こっちは熊本から?」みたいな話を回しだして、すごいいい感じに仲良くなるんですよね。

上) おー、いいね。

は) で後から来た、近くの飲み屋を経営してるバーの人とかが来て、じゃあ次そこ行こうよみたいな感じで、その場で出会った人と2軒目そこのバーに行ったり。飲んでたんですけど。そのせいで2日目は完全に2日酔いで、もう街をゾンビのように徘徊してましたね。市街地はもう1日あれば全て回れるぐらいのレベルなんですよね。2日目にしてもう全部回ってしまって、明日から何しよう状態ですね。

上) 市街地ってしかも、チェーン店とかあったりとか、見たことあるなみたいな景色にどうしてもなっちゃう感じするよね。

は) えっとでしょ?石垣島はその市街地も、市街地が2カ所あって、フェリー乗り場周辺は完全に観光地になってるんで、あんまりチェーン店はないんですよ。でちょっとバスで5分ぐらい離れた第二の市街地というか、多分そこが島に住んでる人たちのエリアだと思うんですけど、そっちにドン・キホーテとかマックスバリューとかすき家とか、そういうのがそっちに集まってる。着いた初日はやっぱそのテンションがあったんで楽しかったですけど、だんだん落ち着いてきて、何しよっかなーが起こったりする。

上) 一週間はそうなるんだよ。

は) あでもね、5日目とかに入った居酒屋で、外観的には地元の人が行く居酒屋みたいな感じのところで、カウンターでご飯食べてたら隣の席のおじいちゃんから声かけられてですね。「すごい焼けてるね」「どこから来たの?旅行の人?」みたいな感じで声かけられて。あー福岡から来ましたみたいな話してたら、どうやらその人は石垣島でなんか3社ぐらい持ってる土木系の社長さんで。でその社長さん自体はその飲んでる店は初めて来たって言ってるんですけど、入ってくる人入ってくる人みんな知り合いみたいな感じなんですよ。この人もしかして、結構牛耳ってる社長さんなんでは?っていう感じ。で「来てくれただけで嬉しいけん、好きなもん飲み」みたいな感じで全部奢ってくれて。

上) へー!名前も知らないおじいさんから。70過ぎって言ってましたか?

は) 元気なおじいさんでしたね。

上) すごいね。

は) そういう楽しい思い出もあり。

上) なんかちゃんと現地で知らない人とコミュニケーション取れてて偉いね。だいたい誰ともコミュニケーション取れないまま終わるもんな、一人で行ったら。やっぱそういう店に行ったらそういう出会いがあるよね。

音楽カルチャー(三線・BEGIN・ブーム)

は) あとはそうですね、カルチャー的な話をすると、どこ行っても三線が流れてるんですよね、三線の音色が。それ観光客向けの店だからじゃなくて、まあそれもあると思うんですけど、どこ行ってもBEGINとナダソウソウと島唄が流れる。泣かすね、一生分ぐらい聞いたと思います。夏川りみとBEGINはそれこそ石垣島出身なんですよね。であと具志堅ですね。

上) ああそうなんだ。

は) なんかその辺のこう称えられっぷりがすごい。島唄のTHE BOOMって、あの人確か埼玉の人かなんかですよね。

上) あそうなの?

は) そう、沖縄全く関係ないんですよ。

上) なんでシマウタってんのあの人?沖縄ちょっと思ってたよ。

は) 沖縄が好きだから、それだけ。でそれもバーのマスターにちょっと聞いたんですよ。でBEGINはもうみんな「お兄さん方」って言ってすっごい親しまれてるんですけど、ブームがその沖縄出身じゃないことについて「あなたどう思うんですか」って聞いたら、「島んちゅの心が分かってるから、オッケー」って。

上) へー。もうシマの人はみんな認めてるって。

は) そうなんだ、うん。で実際あの、BEGINがデビューするか売れるかより前にTHE BOOMの方が売れてるんですよ、島唄で。でBEGINの人たちもそのTHE BOOMに対して、「沖縄民謡を使ったポップスが売れる土台を作ってくれた人」っていう感じで、尊敬の念があるらしくて。

上) あー、THE BOOMがBEGINのBEGINするきっかけになったわけだ。(笑)

は) 案外受け入れられてるんだなー。

上) そうなんだ。それはちょっと二重で衝撃ですね。ブームが沖縄の人じゃないってのにまず衝撃を受けたし、受け入れられてるってことにも衝撃。心が広いね。

は) うん。なんかそういう特定の音楽が旅行で紐付いてるって、よく考えたらあんまりないなと思って。例えば青森とかに旅行したら、ずっと津軽三味線が聞こえるとか、そういうのあるんかなとか。

上) はいはいはい。

は) かといって津軽三味線がJポップとして成り立った歴史もないから、どうなんだろうって考えて。石垣島って結構特殊なそういう音楽カルチャーがあるんかなというのを考えましたね。

上) 地元はすごいんじゃないかな。だって久留米に行ってさ、チェッカーズと松田聖子がずっと流れてる?そんなことないじゃん。

は) ないですよね。

上) だからやっぱ地元愛みたいなものがあるんでしょうね。会津に行ったら井上陽水がずっと流れてるようなことはないしね。

は) ないね。もう本当、石垣島ぐらいかもしれないですね。

上) やっぱ島ってのは大きいんでしょうね。その陸を代表して、「我々のお兄さん」みたいな感じなんでしょうね。

は) あの具志堅の実家も見てきましたよ。

上) どうでした?

は) なんかバスかタクシーかなんかで移動中に、運転手さんから「ここは具志堅の家です」って。

上) 本地を紹介するんだ。

は) そうそう。「ここまっすぐ行ったら夏川りみの家があります」みたいな感じなんですね。

上) みんなからそういう感じか。

ワーケーションの本音

は) あとはですね、今回その一人旅で行って、最初はワーケーションしようと思って行ってたんですけど、やっぱね、その島のテンションに当てられると仕事をしたくなくなるわけですよね。

上) なくなるよね。

は) 仕事をしたくないときに限って仕事の連絡がいっぱい来たりして。連絡全部返してもう忘れていい状態になっても、こうフリーランスだとどうしても頭の片隅に「仕事」っていうものがあるわけじゃないですか。なんかそれがね、こうずっと落ち着かない感じでしたね。海で寝ている間にも「あ、今にも連絡来てるかも」みたいな。結局一番ゆったりしたのは土日なんですよね。

上) ああ。

は) 世間一般も休みの時。

上) 連絡来ないだろうって。

は) うん。結果ワーケーションになっちゃったんだ。まあでも最初からワーケーションのつもりだったからいいんですけど。未来のことを考えたりいろいろ考えることを期待してたんですけど、未来というよりも今に支配されたわけですよ、旅行中は。今日どこ行こう、明日どこ行こう。

上) 1回目はそうなるんだよ。行ったことない景色ばっかりだし、行ったことない場所ばっかりだから。

は) でもすごい楽しかったですけどね。

上) やっぱ島はいいよね。島いい、島好き。何にもしたくない。

竹富島と離島めぐりのすすめ

は) もし石垣島に行こうっていう人がいたら、おすすめは石垣島に2泊3日で、残りは許す限り近くの離島を1泊ずつでも回った方が楽しいんじゃないかなと思いますね。

上) 離島は行ったんですか?

は) 離島はですね、竹富島っていうところ、石垣から一番近い離島に行って。そこはですね、もうなんだろう、ザ沖縄みたいな、沖縄の原風景が残ってるところなんですよね。水牛が道を歩いてて。

上) 牛?

は) うん。そこも宿あるんで、そういうところで1泊したら本当に何もないただの島を味わえるかなっていう。

上) 次回、竹富島で7泊8日じゃない?

は) それはねさすがにきついと思いましたね。(笑)何もなさすぎてもきつい。あとね、海潜ったんですけど、石垣島の南半分はビーチリゾートとかなんで、そんなに想像するような珊瑚礁みたいなやつはなくて。

上) こんなに遠いんだ石垣島って。今グーグルマップ見てるけど、マジ台湾寄りだね。本当にこうやって。

は) 地図で見たらすっごい遠いですよね。ただ福岡からならピーチのセールで行ったら往復7000円とかそんな感じで行けたりもして。

上) 気候も良さそうだからさ。野宿できた方がね。

は) 野宿できるでしょうね。4月でもザ夏だったんで、今からの季節は本当暑いんじゃないかなと思います。紫外線が本土の7倍ぐらいあるみたいな話も聞いたんで、一瞬で真っ黒になりますね。日差しが痛いっていう感じになる。

上) すごいね、7倍。島行きたいなぁ。

は) 東京からも確かピーチが出てるんで。東京・大阪からも安い時は安いと思います。沖縄行くより安かったりするんですよね、なんでなんだろうね。そんな感じですかね。はい、こんな感じで今回は石垣島についてお話ししました。この番組の文字起こしや関連記事はculative.comで掲載されてますのでぜひご覧ください。それではまた。

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